DXペディションを呼ぶDXハンターの間では様々なルールがささやかれます。
その一つが、「CFM済みのバンドはCFMしてないモードでない限り呼ぶべきではない」というもの。
「FT8で出来たならFT4で呼ぶべきではない」「クラブ局は呼ぶべきではない」
というものもあります。
これらはつまりDXCC上カウントアップされない条件ではコールすべきではないということですが、これには「珍エンティティの場合」というあいまいな指標も加わります。
こうした考えは例えばおなじDXCCを指標にしてやっているもの同士では合意できるのですが、実際には誰もがDXCCでのカウントアップの有無で交信の必要性を決めているわけではありません。自分がそうだから他人もそうだと思い込んでしまいがちですが、グリッドロケーターが違う局を集めている人、異なるプリフィックスを集めている人、異なるコールサインを集めている人、すべてのバンドモードの組み合わせで集めている人、DXCCを基準に自分なりのカウント方法でマス埋めを楽しんでいる人にとっては、他人からみれば「Cfm済み」だとしても、その人にとってはそうではないことがあります。
「FT8でやったならFT4はいらないはず」
いやいやそれはあなたの尺度に過ぎません、ということになりかねません。
もっと言えば、アワードなんて関係なく、ただ「いまその局と交信したい」と思えばその人にとっては必要な交信です。
そう考えると、そういう不文律は自分は守るとしても、他人に求めるのは的外れになる可能性があるように感じます。